:4K

写真2:10K
伊佐爾波神社にて(撮影:加藤義一)

 第20回ヨコハマ映画祭撮影賞を受賞された長田撮影監督よりコメントを 頂きました。

写真2:10K
(撮影:長田勇市)
「この作品で撮影賞を取らせてあげるよ」と磯村監督はクランクイン前から 言っていた。

 磯村監督とは1976年からの付き合いである。同年代であり、監督第1回 作品からこの作品まで、約20本の作品を担当した。
 「映画は絵だよ」と言うのがいつもの口癖である。本当はカメラマンになり たかったようだ。「お互いに歳をとったなあ!」と腹を見せながらお酒を飲んで いた。分宿であったが監督とは同室で、オープンセットには自転車で通った。 「鉄壁なカット割りだ。」と言って二人で、インする前には出来ていた。それは 仕事をするのがお互いあまり好きでないので、早く終わりたいためであるが…

 前回の『目を閉じて抱いて』の時、カット割りを箱根の温泉ですることにしたが 酒をいは飲んで出来ずに帰った…。それ以来カット割りをするのを止めた。今回も 最後のレースシーン以外はしていない。これも助監督の要請によってであって 撮影現場に行けば何となく決まるのである。
 ナイトシーンが少ないし、ネガフィルム を1/4減感しているので毎日のロケの終了が早い。道後地ビールの「坊ちゃん」 を飲むのが楽しみであった。
 南の島の生まれなのだが、過去2回、船上撮影で 船酔いし難儀している。撮影当日の朝に完成したカメラ船は8人乗りで波を 立てず安定した走行をする。特機の露木君の仕事で操縦も彼が担当した。 昼食とトイレ以外は船上という日々が続いたが、娘達もよくがんばった。海上の 撮影で1度だけ船酔いして、助監督にアタッテシマッタが…。
 ある日、監督の 奥さんとお母さんが、初めて撮影現場に見学に来た。短パンにビーチサンダルの 格好、「お袋に不謹慎だ!と言われたよ」とボヤクひとりっ子の監督。

    映画に作者はいない
    ただ重労働と−
    多少の奇跡があるだけ

磯村監督は異論を唱えるけど、私が好きな言葉だ。

 試写を観て「タイタニックよりよかったよ」とちょっぴり尊敬したのかマジ顔で 言った11才の息子。


トップメニューへ