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林 恵文 Rin Keibun

学生時代にフラワー・クリエイション、後にパワーハウスとなるベベス等でのバンド活動を経て、その後、エディ藩の脱退直後の1969年4月にザ・ゴールデンカップスにベーシストとして参加。


ALBUM「SUPER LIVE SESSION」
SINGLE 「蝶は飛ばない」等に参加。

ゴールデンカップス時代の林恵文(中央)
 

 

フラワー・クリエイション時代の林恵文(右端)

 

スタッフ:学生の頃からバンドをやられてたんですよね?


林:そう。中学2年の時にベンチャーズとか聞いてて、ギターを買ってもらったんだけど、弦が4本しかないの。で、じゃあこれでいいやって。それでベースをやることになって。で、その頃マー坊はずっとギターだった。楽器屋に通ってたんだけど、グレッチのグリーンのギターが飾ってあって、コウちゃん(エディ藩)が、ファナティックの時かな、それ使っててなんてかっこいい人なんだろうって。コウちゃんを見たのはその時がはじめてで。


スタッフ:他のメンバーともその時出会われたんですか?


林:いや、どっかのパーティーでタイバンして、その時にマー坊にも出会って。マー坊はベーシストじゃなくてギタリスト。初めて観た時はショックでブッ飛んで。僕にはかないませんって。ホントかっこよくて。で、家が近所だっだから毎晩遊んでた。


スタッフ:グループ・アンド・アイ(ザ・ゴールデンカップスの前身バンド)については?


林:この辺のバンドではトップでしたね。音楽的にも上手いし、かっこいいし。ゴールデンカップにも遊びに行ってて。横浜で一番楽しい時期でしたね。


スタッフ:渋谷公会堂でのライヴについてお聞かせ下さい。


林:悔しかったのは覚えてる。リサイタルの前に平和島の仕事が入ってたんですよ。マー坊(ルイズルイス加部)と二人で「リサイタルやんのにこんな仕事入れんなよなって」って。マー坊は覚えてるか分かんないけど。


スタッフ:その当時メンバーで仲の良かった方とかは?


林:やってる頃はマー坊と一番仲良かった。東京で仕事の時、迎えに行くんですけど、車持ってたんで車で。いつも遅れてなかなか出てこなくて。たまに仕事場に一人で行くと、平尾が「おい、ブン。マー坊は?」って。「知らねえよ」って(笑)

  林恵文(左)・ルイズルイス加部(右)・ジョン山崎らと組んだバンド、ルーム

スタッフ:林さんは12月に脱退をされてますが、カップスを脱退するきっかけはなんだったんですか?


林:......うーん。なんだったか覚えてないんだけど、高校三年に戻るんでって、そんな感じでやめちゃって。でもそれからの方が親密になって。平尾から電話があって、東京に来たから飲みに行こうぜ、なんて。


スタッフ:ここからは林さんあてにファンの方からメールが来てますのでいくつかお答えしていただきたいのですが。


林:そんなの来てるんだ(笑)


スタッフ:はい。沢山来てるんですよ。カップスのホームページも開設してるので、ぜひご覧になってください。じゃあ質問の方へ。「カップス脱退後、加部さんとルームを結成しエディ藩グループに参加した後の音楽活動について教えてください」ということなんですが。


林:それだけですね、はい。なにしろ、ひと見知りなもんで他の人とやるのが嫌だった。


スタッフ:現在活動はされているんですか?


林:活動は別にしてない。趣味みたいにやってる。だから貯まったらミッキーに頼んでレコードにしようかなって。


スタッフ:そうなんですか?楽しみですね。ぜひそれは実現してください。


林:まだどうなるかわかんないけど(笑)


スタッフ:えー、次の質問は「ロスで今、何をされているのでしょうか。いつからアメリカへ渡られたのでしょうか。そして、何故?」ということなんですが。


林:アメリカには1978年に渡って。理由ってのは日本が嫌になっただけですね。こんなとこに住めるかって(笑)なにしろ家族だけになりたいって。友達付き合いがよすぎてね。現在は義理の兄の画廊のお手伝い。


スタッフ:「その当時のカップスは他のバンドと比べてどうでしたか?」


林:他のグループなんて、とんでもない。相手にしてなかった(笑)。PXがあったからアメリカの音楽がオンタイムで入ってくるでしょ。みんなそれを聞いてたから。他のバンド?って感じで。他の人たちはどうだったかわからないけど、僕はそうだった。カップスっていうより俺たちはって感じだった。日本のバンドで見たいのはどこもなかった。


スタッフ:最後に、音楽からそれた質問なんですが「もう一度人生があるとしたら、何をしてみたいですか?」


林:もう一度?.....なんか軽い質問だな(笑)。もう一回あるとしたら?林恵文やり直したいですね。うん


スタッフ:今のままで?


林:今のままでって(笑)、失敗も沢山あったからね。

 

※なお、ここに掲載されているインタビューは一部です。
 アンケートにご協力くださった方々、本当にありがとうございました。




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