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 68年4月1日、GSブーム最盛期の中でリリースされた3rdシングル「長い髪の少女」の大ヒットで名実共に人気グループとなった彼らだったが、その年の7月にはケネス伊東がビザの関係で郷里のハワイヘ一時帰国。代わりに加入したのが、元<フラワー・クリエイション>のキーボード奏者だったミッキー吉野(1951年12月13日生まれ)で、アルバム『ザ・ゴールデン・カップス・アルバム第2集』と、「長い髪の少女」に次ぐヒットとなった4thシングル「愛する君に」が彼の初参加作品となった。同年10月、ケネスがグループに復帰。5thシングル「過ぎ去りし恋」、続く「本牧ブルース」、そして日本のロック黎明期を代表するブルース・ロック・アルバムとして名版の誉れ高い『ブルース・メッセージ』等のレコーディングに参加しているが、それらの作品のジャケットに彼の姿はなかった。ソングライティングからヴォーカルまで手がけ、カップスの重要な音楽的支柱だったものの、対外的には準メンバー的存在だったのである。