Memorandum
「ウォーターボーイズ」は、実在する!
 
“男のシンクロ”は、実際に埼玉県立川越高校が毎年9月に行う文化祭“くすのき祭”で、水泳部が行っている人気演目なのです。ニュースでも取り上げられ、そのユニークな活動に矢口監督が興味を持ったことから、映画『ウォーターボーイズ』はスタートしました。
 川越高校の“男のシンクロ”は、今年で13年目を迎えます。最初は単純に“文化祭向けのプールを使った企画”ということではじまった組体操のような出し物だったのですが、年々音楽的な演出が加わり、今では豪華なパフォーマンスに進化。大学受験を控えた3年生部員が率先して7月から曲構成や振り付けを考え、夏休みに後輩を指導しながら毎年素晴らしい演技を披露しています。


 今回、『ウォーターボーイズ』に出てくるシンクロのアクロバット部分に関して演技を構成したのも、この川越高校の卒業生である畠山一朗くん、氏家友貴くん、高鷹一雅くんの3人。ご覧になれば納得の、見所満載のシンクロシーンとなっています。畠山くんは高校時代を振りかえり、高校3年と言えば受験勉強や予備校とのかけ持ちで大変ですが「文化祭で演じきったあとの達成感と感動は、言葉には尽くせないものがあるんです」と感慨深げ。“川越シンクロ”の経験は、その後の彼らにとっても確実にパワーとなっているようです。


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《小谷実可子さんコメント》

“男性がシンクロに挑戦するストーリー”と最初に耳にした時、「また、いつものおチャラけシンクロかな」と正直思った。しかし、大きなスクリーンに水とあぶくが映った瞬間、私の脳が癒され余計な先入観が消えた。  随所に見られる水中シーンには、やはり惹きつけられた。シンクロの専門家が携わっただけあり、技術的にも裏付けされたラストの群舞は見応えがあった。  ぜひ私のシンクロ生徒たちにも挑戦させてみよう。 そして、男子にも門戸を開いてみようかな、とウキウキしながら劇場を出た。

’88 ソウルオリンピック シンクロナイズドスイミング ソロ及びデュエット 銅メダリスト 
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製作 フジテレビジョン・アルタミラピクチャーズ・東宝・電通
監督/脚本 矢口史靖

(C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通