「Shall we ダンス?」以来の周防さんの大ファンである私は、
「終の信託」を見終えて深い感動にしばらく身動きできなかった。
草刈民代さんは夫の周防さんに遂に堂々とした演技派女優に仕立てあげられてしまった。
草刈さん演ずる女医と役所広司さん扮する患者とは、最後までプラトニックラブである。
二人はそれをラブとは認めていなかったのではないか。
名づけようのない切ない心と心の応答が美しく哀しく愛しくて胸が詰まる。
検事室の場面が凄い。検事役の大沢たかおさん、印象に残った。
周防さん、益々好きになった。