み
なさん、はじめまして!「ウォーターボーイズ」DVDディレクター、伊尾喜(いおき)と申します。これまでに、三谷幸喜監督の「みんなのいえ」や「ラヂオの時間」、懐かしの大ヒット作「南極物語」、洋画では「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などなど、20タイトルほどのDVDを制作しています。
まだ劇場でも大好評続映中の「ウォーターボーイズ」ですが、DVD発売まで早くも2ヶ月を切りましたね。DVDの制作も大詰めを迎えており、スタッフ一同も2〜3日の徹夜は当たり前!という状況で、ドリンク剤片手に頑張っている今日この頃です。
さてさて、気になりますよね〜、どんなDVDになっているのか!?BBSを見ていても、皆さんの期待の高さがびしびしと伝わってきます。ということで、これから発売までの2ヶ月間、皆さんに「ウォーターボーイズ」DVDのメイキング・レポートを、たっぷりお届けします!どうぞ、よろしく。
ま
ず第1回目の今回は、気になるパッケージについてお話しましょう。
一般的にDVDには、CDと同じサイズの「ジュエルケース」、そして最近主流になりつつある縦長の「トールケース」があります。
ジュエルケースはコンパクトではありますが、その小ささがゆえにビジュアルなどにあまり凝ることができなかったりします。
トールケースは、DVDという12cmの銀盤を収納するにはやや中途半端な大きさではありますが、映画のポスターをそのままパッケージアートにできたりする、大きなビジュアル・インパクトを持っています。また、解説書などのブックレットも、ジュエルケースよりも大きなサイズで作成できるため、より楽しく充実したものができるわけです。
さて、「ウォーターボーイズ」DVDでは・・・実は、そのどちらも使用していません!音楽CDなどの特殊パッケージや、コレクターズ盤DVDによく見られる、「デジパック」と呼ばれる仕様を採用しているのです。以下、本邦初公開のDVDパッケージです!
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ジパック・・・聞きなれない言葉ですが、ひとことで言うと「見開き紙ジャケット」とでも言えるでしょうか?
「ウォーターボーイズ」DVDは、ブラピの「ファイトクラブ」や、「アラビアのロレンス」DVDで使用されたものと同じ、特製外箱つきのトールサイズを採用しています!
外箱からケースを取り出すと、そこにフィーチャーされた躍動感あふれるボーイズのシンクロ場面が目に飛びこんできます。
う
わぉ、と思いつつ、ケースを開くと・・・ぱたん、ぱたん!と3面にワイドに展開してくれるのです。下絵の部分は映画の爽やかさを想起させるかのような、プールの画像となっています。
左はポケットになっていて、フルカラーのブックレットが収められています。 そして中央と右にはそれぞれ、見事なシンクロ演技が映える、ピクチャーレーベルの2枚組DVDがセットされているのです。
我
々DVDスタッフは、とにかく「愛蔵版」と言えるものを作りたいと考えました。何度も劇場に足を運び、そしてDVDでも欲しいと言ってくれる方々・・・おそらく、この映画がみなさんの心の中に「何か」を残すことができたからこそ、ここまで愛される作品となれたのだと思うんですね。
だからこそ、そんな皆さんの手元で、いつまでも愛され続けるに値するコンテンツであり、パッケージにしたい・・・悩みに悩んだ結果、こうしたパッケージができあがりました。皆さん、いかがですか?
※残念ながら、コストや生産工程の複雑さもあり、このデジパック仕様は初回限定生産となっています。その後は、通常のトールジャケットのバージョンとして販売されていくことになりますので、ご了承下さい m(_ _)m
ということで、ずいぶん長くお話ししてしまいましたね。
次回からはいよいよ、コンテンツのメイキングについてお話していきます!
楽しみに待っててくださいね!
製作 フジテレビジョン・アルタミラピクチャーズ・東宝・電通
監督/脚本 矢口史靖
(C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通