お久しぶりです!DVDディレクターの伊尾喜です。
 さてさて、皆さん首をなぐゎ〜〜くしてお待ちいただきました、通常版DVD&セル ビデオ!いよいよ7月25日に発売が決定したことは、すでに皆さんご存知ですよね?今回は、それぞれの仕様についてのレポートをお届けしたいと思います!

●3バージョンの「着せ替え」ジャケットでDVD再登場!

 DVDのディスク内容自体は、3月21日に発売された初回限定版とまったく同じ内容となっていますが・・・注目は、そのニューパッケージ。最近はすっかりDVDの主流となった感のあるトールケースに、なんと「着せ替えジャケット」仕様での登場となるのです。

 
 この「着せ替えジャケット」ですが、別々に3パターンのものが封入されているよ うないないような?ちょっと不思議なジャケットなのです。

 こちらが、表面。
 そしてこちらが、裏面です。
 「な、長い・・・」という皆さんの言葉が今にも聞えてきそうですが(笑)、そうなんです!1枚のなが〜いジャケットに、3パターンの絵柄がプリントされているんです。これをAとBのところでいろいろ折ると、3バージョンのジャケットを作ることができちゃうわけです!!
 
1.劇場ポスターバージョン

 では早速、作り方をご紹介!
 Aのところを山折り、Bのところも山折りにしてみると、まずは皆さんおなじみのビジュアルの「劇場ポスターバージョン」ができあがります。
 
   
ケースに入れると、こういう感じです。
   
2.シンクロバージョン

 躍動感あふれるシンクロの写真をフィーチャーしたバージョンです。Bのところを谷折り、Aも谷折りにして折って、はい、できあがり!
 
 
 

 そうそう、ブックレットもちゃんと付いてますので、ご安心を!

3.英語バージョン

 初回限定版のパッケージを思い出させる、シンプルかつ上品な白いジャケットです。Aを山折り、Bを谷折りにして折るとできあがります。

 
 
 
 ということで、「着せ替え」の意味するところ、おわかりいただけましたか?いろいろ試してみて、お気に入りを見つけてくださいね。


●お待たせしました!セルビデオ初登場です!
 そして・・・お待たせしました!セルビデオがついに登場します。
 実は「ウォーターボーイズ」のセルビデオ、当初は発売する予定はありませんでした。しかしながら、「欲しい!」という皆さんのBBSでの熱望を受け、製作会社各社が検討を重ねた結果、発売にGOサインを出た次第なのです。
 このように、とことんやってしまうのが身上の「ウォーターボーイズ」スタッフ。 今回も、セルビデオ版ならではのオリジナル特典をご用意しています!
 まずはパッケージ。セルビデオ版はリバーシブルジャケット仕様で、DVDと同様に入れ替えて楽しんでいただけるものになっています。
 
 
 さらに、セルビデオのために、矢口史靖監督・関口プロデューサー・片岡英子助監督・そして僕の4名で、またまた相良町に行ってまいりました。ロケ地の相良中学校にて、監督のメッセージビデオを新たに撮影してきたんです!
 
 映画が始まる前と終了後に矢口監督が登場し、この映画を撮ったきっかけや、主演5人のオーディション秘話などを語ってくれます。意外なエピソードが聞けちゃうかも?
 そしてさらに、60回以上を数える「ウォーターボーイズ」舞台挨拶の、数々の名場面を再編集した15分のスペシャルビデオ「舞台挨拶名場面集」(・・・って、そのまんまやん!ってツッコミが聞えてきそうですね)も収録!
 
 
 

 ボーイズたちが映画そのままの水着姿で大集合した完成披露試写会や、煮干が劇場を飛び交った、あの伝説の文化祭イベントなど、ただならぬテンションの映像の数々は、あらためて「ウォーターボーイズ」という映画の持つ楽しさを実感させてくれるものばかり。ひとりで見るのもいいけれど、仲間を集めて大騒ぎしながら見るのが、やっぱりこの映画らしいかも知れませんね・・・!

●最後になりますが。

 さてさて、ここでやはりこの話に触れないわけにはいかない感じですよね?
 そう、ウワサの「隠し画面」についてです。

 結論から言いますと、もう皆さんが見つけられている「○○ってこんなキャラ」が、僕が隠したページでした。ということで、BBS上でウワサがウワサを呼んでいた「爆笑NG場面」というのものは、申し訳ありませんが存在しないのです。
 「な〜んだ、がっかり」という声が聞アえてきそうですが・・・そんな楽しい映像がもしあるんだったら、わざわざ隠したりしませんよ、皆さん!(きっぱり!)
 さてさて。本来なら、このDVDには隠しフィーチャーを入れる予定はなかったんですね、実は。じゃあ、どうしてあのキャラ設定画面を入れることになったのか?その秘密を、今回はお話しましょう。

 あれは忘れもしない・・・・・




 忘れてしまいましたが、「ウォーターボーイズ」DVDの制作スケジュールのタイムリミットが目前に迫ったある日。メニュー画面デザインの最終チェックのために、矢口監督がDVD制作スタジオであるメモリーテックを訪れたときのこと。
 デザイナーの渡辺将史氏のデスクで、Macのモニタに映るボーイズ俳優さんのプロフィール画面をしげしげとご覧になっていた監督が、ぽつりとこんなことをおっしゃいました。
 「あー、もう『○○ってこんなキャラ』っていうのは入れられませんよねえ・・・」
 そうなんです。あまりの膨大な特典映像・静止画の準備に追われているうちに、劇場プログラムに掲載されていた「あの」キャラ設定を、僕はすっかり入れ忘れていたのです。
 「・・・監督、すみません。もうタイムリミットぎりぎりなんです・・・」
 僕がその場で監督におわびしたところ、「あー、いいんですいいんです、気にしないでくださーい」と、明るく許してくださったんですが・・・
 一度思いついてしまったら、どうしてもやりたくなってしまうのが僕の性分です。しかし、プロフィールページ全28枚に修正を加えるのは、修正デザインが一発になら ないと、発売日が延期になるかもしれないほど、時間的にはツライ状況でした。どうにかできないだろうか・・・。
  そんなとき、ふと「あ、ボーイズの写真が実はクリックできて、キャラ設定画面が登場するというのはどうだ!」と、思いついたのです。
 すぐさま、DVDのプロダクションマネージャーである、メモリーテックの高野氏、デザイナーの工藤氏、渡辺氏、オーサリングの磯野氏に「お願いです!あと28枚、隠しページを増やしてください!」と電話を入れました。
 「もー、伊尾喜さん、日程がもう残り少ないんですから・・・」と話し始めた彼ら。僕は当然のように「・・・カンベンしてくださいよぉ」という言葉が続くと思っていましたが、なんと!「・・・思いっきりやっちゃいましょー!!」と、まるでシ ンクロ前日の鈴木のような、ノリノリなリアクションが返ってきたのでした。
 数日後、DVDのテスト試写が行われました。この日は実際に矢口監督にリモコンでプレーヤーを操作していただきながら、ディスクが問題なく再生できるかどうかをチェックするという、ほとんど最後のプロセスなのです。
 監督がボーイズ名簿のページをチェックされているとき、「監督、実は・・・」と隠し画面をお見せしたところ、「うわぁ〜っ!!」と、とても驚きつつ喜んでくださったのでした。僕が心の中で、お〜きくガッツポーズをとったことは、もちろん言うまでもありませんよね。

 ということで、本当にギリギリまで「もっともっと充実した、楽しいコンテンツを!」という気持ちでスタッフ一同がんばっていたために、あの隠し画面が生まれたことを、ご理解いただけたら幸いです。


 ではでは、今日のところはこの辺で。  発売まで、もうほんの少しだけ、待ってて下さいね!

 
 
 
 
 
 
 
 
製作 フジテレビジョン・アルタミラピクチャーズ・東宝・電通
監督/脚本 矢口史靖

(C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通