12月4日(金)の13時から、有楽町の東京會舘ゴールドルームにて、
新藤兼人賞・SARVH賞2010の発表が行われました。
桝井省志プロデューサーが新藤兼人賞の審査委員を務めたことから、
発表の場にお邪魔させて頂くことにしました!

新藤兼人賞とは、日本映画製作者協会に所属する現役のプロデューサーが、
「今後この監督に映画をつくらせてみたい」という観点で
その年度で最も優れた新人監督を選ぶ、という賞で、
1996年から新人監督の発掘・育成に参与してきました。

<左から吉田恵輔監督、新藤兼人監督、呉 美保監督>

今年の金賞には『オカンの嫁入り』の呉 美保監督が選ばれました!

新藤兼人監督は、総評の中で、『オカンの嫁入り』を、
「関西弁がうまく活きている作品。そして強気の演出が印象的だ。
ただ注文をつけるとすれば、シナリオの最後のシークエンスに
書き加えたい箇所がある」とシナリオライターとしても現役で活躍されている
新藤兼人監督らしいコメントを残されました。

銀賞には『さんかく』の吉田恵輔監督が選ばれ、
新藤兼人監督は、「なかなか良く出来ていて、金賞にも劣らない。
女性の執念がここまでくるのか、女性は本当に凄い」と
故・乙羽信子さんなど名女優を撮り続けている、
これもまた新藤兼人監督らしいコメントでした。

<前列左が桂壮三郎氏、中央が若松孝二監督>

SARVH賞とは、優秀な作品の完成に大きな貢献を果たしたプロデューサー
または企画者を評価し、「年間最優秀プロデューサー(作品貢献者)」として
顕彰するものです。
今年はSARVH賞が始まって以来の2人(2作品)受賞となり、
『アンダンテ〜稲の旋律〜』の桂壮三郎氏と、
『キャタピラー』の若松孝二監督(企画・製作・監督)が選ばれました。

桂壮三郎氏は、「自分が選ばれるとは考えてもいなかった。
『アンダンテ〜稲の旋律〜』に関わった全てのスタッフに感謝したい」と述べ、
若松孝二監督は、「昔から、自分で金を集めて、
自分が好きなものしか撮らない新藤兼人監督に憧れていた。
現在74歳で、新藤兼人監督の年齢まで映画を撮り続けられるかはわからないが、
これからも頑張っていきたい」と述べていました。

今回、新藤兼人賞受賞を逃した監督の中には、
「SR2 サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」の入江悠監督
など、桝井省志プロデューサーが「今後が気になる逸材」と評した監督もいました。

新人監督と、作品に貢献したプロデューサーを評価する新藤兼人賞・SARVH賞を
きっかけに、さらに日本映画が盛り上がっていったら良いな、
と感じた授賞式でした。

最後の写真は受賞後の若松孝二監督の様子です。
ありがとうございました!