2月8日(土)、新宿のディスクユニオン・イベントスペース《dues》で「オース!バタヤン」のDVD発売を記念して「田端義夫オープンミュージアム&スペシャルトークショー」が行われました。ソチオリンピックが開幕し、東京都知事選挙を翌日に控えたこの日、首都圏は記録的な大雪となりました。しかし、足下も悪く交通機関も乱れる中、トークショーには実に大勢の方々が詰めかけてくれました。本当にありがとうございました。

トークショーの司会を務めたのはテイチクエンタテインメントの小松永枝さん。映画の中でもちょくちょく登場し、エレベーターの中でのバタヤンとの会話は流石です。登壇者は田村孟太雲監督、バタヤンの長女・宮田紗穂里さん、バタヤンの長男・田畑義継さん。

田村監督がバタヤンを知ったのは子供の頃、エレキギターを持って歌う姿に惹かれたそうです。そして社会人となって中座で生のステージを見て凄いなと感じ、いつかバタヤンの映画を作りたいと心に決めたとのこと。バタヤンの最初の印象を聞かれると歌がうまいのは勿論のこと、歌謡界のスターというのではなく音楽がとても好きだということが伝わって来て、“ミュージシャン”なんだと思ったそうです。

義継さんは子供の頃のエピソードを披露。バタヤンは元来車好きでアメ車を何台も持っていたのですが、ある日バスを買ってきたそうです。そのバスは楽団のメンバーと一緒にツアーに出掛けられるように改造され、座席の他に畳のスペースがあったり、キッチンやシャワーもついていたそうです。義継さんが小学2年生の時にはクラスメート40人をそのバスに乗せてピクニックに連れて行ってくれたとのこと。子供たちがよっぽど騒々しかったのか、翌日バタヤンは耳鳴りがするとぼやいていたらしいのですが。

紗穂里さんはロサンゼルス公演に同伴した時のエピソードを語ってくれました。現地の楽団の管楽器の人の楽譜が無く困っていたら、バタヤンがその場でその人に合わせたキーで譜面を書いたそうです。そしてその楽団の人から言われたのが「あなたのお父さんは天才だから大事にしないと駄目だよ」という一言。そしてバタヤンからギターの弾き方を教わった時には、「ギターがうまくなりたかったら、ギターを抱いて寝るぐらいじゃないと駄目だよ」とも言われたそうです。

バタヤンは「結婚は4回」と報じられていますが、ご家族の間では3人しか記憶にないので、4人目はマネージャーの山盛利幸さんじゃないかと噂しているそうです。この日会場にはその4人目の妻(?)山盛さんの姿もありました。

バタヤンと言えば女好きで有名ですが、今回のトークショーではバタヤンが子供好きで動物好きだということもわかりました。

田端義夫音楽事務所には過去の貴重な音源や映像がまだまだ整理しきれずにあるそうです。まだまだ聞いたこともないバタヤンの歌が埋もれているかもしれません。義継さんが言っていました。「おやじは死んだけど、バタヤンは生きている」。今後もバタヤンの歌声を聴かせてもらいます!