去る2011年7月12日、1950年代より数多くの作品に関わり、
監督、脚本、製作者として映画史に残る名作の数々を送り出した
映画人・武田 敦氏がお亡くなりになりました(享年84歳)。

「真実のあかしのために」(1960)、「沖縄」(1969)などを監督し、
脚本家として山本薩夫監督作品「雪崩」(1956)、
「にっぽん泥棒物語」(1965)を執筆、
製作者としては佐藤純彌監督作品「敦煌」(1988)、
「おろしや国酔夢譚」(1992)などに関わられました。

「おろしや国酔夢譚」(1992)の製作中に体調を崩され、
以来20年に渡る闘病生活で入退院を繰り返しながら、
新薬に挑戦し、強い副作用にも耐えて来られました。

武田 敦氏の日本映画に対する偉大な功績を讃えるとともに、
心よりご冥福をお祈りいたします。