4/15(日)の21時からNHK総合で放送された、
『NHKスペシャル「木嶋被告 100日裁判」』に周防正行監督が出演しました!
周防正行監督は、映画『それでもボクはやってない』を手がけて以来、
日本の裁判制度の問題を発言し続け、
現在では法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」委員を務めています。

「木嶋佳苗被告の裁判」に実際に参加した裁判員の方々は、
裁判の内容に守秘義務があることから、
判決を下すにあたって、どのような議論が展開されたのかを
テレビで語ることは出来ませんでした。
そこで、この番組では、周防正行監督立ち合いのもと、
過去に裁判員を務めた経験のある方に「木嶋佳苗被告の裁判」の裁判員と
同じ状況を想定して頂いて、実際の木嶋裁判の審理中に模擬審査をして頂きました。

判断に苦しむ模擬裁判員に対する周防正行監督の、
「木嶋佳苗被告が犯行に関わったという直接的な証拠がないグレーな状況が、
どのくらい積み重なったらクロになるだろうか、基準はあるのだろうか」
という問いかけが印象的でした。

また、周防正行監督は番組の最後に、
「市民が共同体を維持するために、裁判員制度に参加することで
裁判の責任を負うことが大切だと思う。
それとともに、警察・検察の取調べの状況を録音・録画する
”取調べの可視化”の実現が大切だ」とコメントされていました。