2012年7月22日(日)、9日間に渡り開催された「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012」のクロージングセレモニーが行われ、長編・短編部門の各賞が発表されました。

当社の桝井省志プロデューサーが審査委員長を務める短編部門では、“奨励賞・川口市民賞”として和島香太郎監督作品『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』と、多田昌平監督作品『トゥルボウ』が選ばれました。

「『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』は雰囲気に流されないしっかりした映画。『トゥルボウ』は独特な作品でデビッド・リンチのよう」と、審査員は高く評価。和島監督は「これは第一章なので第二章はぜひ長編にしたい」と次回作への意気込みを語り、多田監督は「(心に)響く人がいることを信じてつくった」と制作当時を振り返りました。

短編部門の“最優秀作品賞・川口市民賞”に選ばれたのは、角川裕明監督作品『ユメのおと』。「ミュージカルという表現とコミュニケーションの難しさを回復するというテーマが興味深い」と、審査員は着眼点に注目。角川監督は、「日本映画を代表するミュージカルをつくりたい」と抱負を語りました。

桝井プロデューサーは総評で「短編という自由なフィールドで、劇場映画には介入できない作品をつくってほしい。初めてカメラを持ってつくるような喜びを期待します」と、次世代のクリエイター達へメッセージも伝えていました。

第9回を迎えた今回も、長編・短編部門ともにクオリティの高い作品が多く集まった「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」。来年は、いよいよ10周年を迎え、ますます期待が高まります!