8月1日(日)に、7月23日(金)から開催された
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010の授賞式が行われ、
短編部門で審査委員長を務めた桝井省志プロデューサーも出席しました。

会場には多くのお客さまもいらして、
審査結果だけでなく、映画祭の雰囲気そのものも楽しんでいらっしゃる様子でした。

短編部門は162本の応募の中から厳選された10本が映画祭で上映され、
その中から最優秀作品賞と、奨励賞2作品が選出されました。

奨励賞には『家族デッキ』(村田朋泰監督)と『ゴリラの嘘』(草刈勲監督)
の2作品が選ばれました。

下の写真の左が村田朋泰監督、右が草刈勲監督です。

審査員を務めた俳優・監督の佐野史郎さん『家族デッキ』の選出理由
「最近、チェコの映画祭に行き、アニメーション作家の
ヤン・シュヴァンクマイエル氏と話したばかりだったので、
監督のアニメーションを作る作業の大変さがとても感じられた」と述べ、
村田朋泰監督は「大学に入ってからアニメーションの勉強をし、
ヤン・シュヴァンクマイエル氏の影響を強く受けた。
映画とアニメーションを区別する気はないが、
映画祭でアニメーションが評価されたことはうれしい」とコメントしていました。

同じく審査員を務めた映画パーソナリティの襟川クロさんは、
『ゴリラの嘘』の選出理由
「自作自演(監督が出演もしている)で、しかも内容をひっくり返すという
嘘のつき方が映画そのもの」と述べ、
草刈勲監督は「映画祭期間中には、自宅が会場に近いこともあり、
7〜8日は映画祭に通った。多くの観客の人と意見交換できたのがとても良かった」
とコメントしていました。

そして短編部門の最優秀作品賞には
『隣人ルサンチマン』(檀拓磨監督)が選ばれました。

審査委員長を務めた桝井省志プロデューサー
『隣人ルサンチマン』の選出理由
「現在は多くの映像があふれているが、一番大切なことは、
いかなるテーマを持ち、そのテーマにどう向き合っていくかということだと思う。
この作品には、私自身も抱えているテーマが描かれていると感じた」と述べ、
檀拓磨監督は「映画は言語を超えたコミュニケーションだと信じている。
『隣人ルサンチマン』が映画祭で上映され、受賞したということは、
自分のメッセージが伝わったということだと思う」とコメントしていました。

短編部門の総評として、桝井省志プロデューサーは
「今回は便宜上3本の映画を選ばなくてはならなかったが、
選ばれなかった7人も含めた全員の監督が即戦力になれる」と述べ、
短編部門に参加したクリエイターを激励していました。

授賞式後には、今回は残念ながら受賞を逃した
『イチゴジャム』の庭月野議啓監督や出演者の皆さんと、
審査員を務めた襟川クロさん
の写真を撮らせて頂きました。

過去最高の来場者数で大変盛り上がった今年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。
来年はさらに充実した内容になること必至です。
そして参加したクリエイターの皆さんの、今後の活躍に要注目です。

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