国立映画アーカイブにて開催されます特集上映「1990年代日本映画――躍動する個の時代」第2期のスタートに、周防正行監督の『Shall we ダンス?』が上映されます!

4月12日(火)からは、「日本の映画館」という企画展(〜7月17日まで)も開催されますので、どうぞこの機会に常設展「日本映画の歴史」とあわせてお楽しみくださいませ。

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《国立映画アーカイブ》公式ホームページ より

【1990年代日本映画――躍動する個の時代」第2期

料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料(*別途手数料がかかります)

◎チケット情報⇒ コチラ

『Shall we ダンス?』(136分・35mm・カラー)

  • 2022年4月5日(火) 2:40 PM@長瀬記念ホール OZU
  • 2022年4月23日(土) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU

1996(大映=日本テレビ=博報堂=日本出版販売)(監・原・脚)周防正行(撮)栢野直樹(美)部谷京子(音)周防義和(出)役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、草村礼子、徳井優、田口浩正、原日出子、柄本明、本木雅弘

毎日同じような、刺激のない日々を過ごすサラリーマンの杉山(役所)は、窓辺に佇んでいる美しいダンス講師(草刈)に引きつけられ、ダンス教室に通い始める。『シコふんじゃった。』(1992)で映画賞を総なめにした周防正行の大ヒット作。小津安二郎映画の常連俳優の名前から役名を付けるなど、デビュー作『変態家族 兄貴の嫁さん』(1984)以来の小津への愛情も垣間見られる。海外でも高い評価を受け、2004年にアメリカでリメイクされた。

 

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企画展 【日本の映画館】

会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期:2022年4月12日(火)-2022年7月17日(日)
開室時間:11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
*毎月末金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで)
休室日:月曜日、5月24日(火)~5月27日(金)は休室です。
観覧料:一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

 

いま全国の映画館は、一か所に多くのスクリーンを持ち効率的経営を行うシネマコンプレックス(シネコン)が主流になり、映画が娯楽の王者だった時代の豪勢な大型劇場や、どの都市の街角にもあった小さな映画館の多くは姿を消してしまいました。東京浅草に日本初の映画常設館が誕生してから120年近く経ちますが、その間、私たちはどんな空間で映画を楽しんできたのでしょうか。

「映画館で映画を見る」という何げない行為も、震災、戦争、復興、経済成長といった社会情勢や、人々の暮らしのモードの変化とともに移り変わってきました。この展覧会は、映画館の写真、プログラム、雑誌・書籍、実際に映画館で使われた品々などを通して、映画館の誕生、映画興行の発展期からミニシアターの時代まで、シネマコンプレックス登場以前の日本の「観客の映画史」に迫ります。とりわけ、往年の貴重な興行資料を軸に、二つの大都市(川崎・北九州)の例を通して、映画館と人々のかかわりを示すとともに、建築としての映画館の変遷や、人の目に触れにくいフィルムの映写という技能にも着目します。

インターネット配信による鑑賞がますます根づき、また新型コロナウイルス感染症のあおりで映画館運営が厳しさを増す現在、本企画は、映画館に人々が集うことの意義を再び確認するとともに、映画の持つパワーを映画館という場所から捉え直す好機となるでしょう。