こんにちは。DVDディレクターの伊尾喜です。

 に・・・!「ウォーターボーイズ」DVDが完成しました!
 2000年9月14日、映画の撮影初日からDVD担当として参加していたため、実に1年と5ヶ月という歳月をかけたことになりますね。うぅ・・・感無量。
 さて今回は、完成したばかりのDVDから今回は、各メニュー画面と静止画特典の一部をお見せしちゃいましょう。

 「ウォーターボーイズ」DVD制作スタートの際、僕は映画の世界観の延長線上にあるディスクにしたいと思いました。
 映画本編だけでなく特典映像についても、矢口史靖監督を初めとしたスタッフの方々によって、とーっても楽しいものが仕上がっています。であるならば、その水先案内人である「メニュー画面」も、映画の楽しさを倍増させるようなものにできないか?と考えたわけです。
 そしてたどり着いたコンセプトは、ずばり「文化祭」。このコンセプトにのっとって、ディスク1(別名「シンクロディスク」)、そしてディスク2「別名「文化祭ディスク」)の構成を決めて行きました。
 ではでは、まずはディスク1=シンクロディスクをご紹介しましょう!  ディスクをプレイヤーに入れると、自動的に本編がスタートするようになっています。
 そのまま最後まで本編を観るか、メニューボタンを押すと、次のオープニング画面が画面に現れます。
 
 
 きなひとつの円から、小さな5つの円にわかれていくボーイズたち。それにあわせて「シンクロ、チャチャチャ」の声がどんどん大きくなり、「ウォーターボーイズ!」の名乗り声と同時にタイトルが浮かびあがります。そして5つの円が輝き、操作アイコンが現れてくるのです・・・そしていよいよ、動画のメインメニューが始まります!
 こうして登場するのがこのメインメニュー。あの「学園天国」に乗って映画の名シーンの数々が流れ、気泡が舞い踊ってくれるんです!このアニメーションを観てるだけでも楽しいですよ〜!
 いちばん上の、水中から上がる足のアイコンが、「シンクロ」=「本編再生」ボタン。以下、左回りに「国語・英語」=「字幕」ボタン・「時間割」=「チャプター」ボタン・「放送室」=「予告/CM」ボタン・「ヒアリング」=「音声」ボタンとなっています。。
 
 
 これが字幕メニューです。どうして「国語・英語」なのかって?劇場公開時に掲示板でお約束した日本語字幕はもちろん、英語字幕も入っているからです!
 
 そして、矢口監督が直々に指定したチャプター、全30箇所のリストです。映画の「時間割表」ってわけですね。もちろん、時間割表の中の画像は動いちゃってますよ!
 
DVDには3つの音声トラックが収録されています。
 ・まずは劇場公開時のオリジナル音声。
 ・DVDのためにリミックスした、5.1ch音声。
 ・そして、矢口史靖・妻夫木聡・玉木宏・三浦哲郁・金子貴俊・近藤公園・「アヤパン」でおなじみ、フジテレビアナウンサー高島彩による音声解説です。

 音声の選択メニュー画面に僕らが選んだのが・・・ご存知?アフロ炎上シーンのラジカセです。聴きたい音を選ぶと、ちょっとした変化を見せてくれますよ。
 
 映画本編の前に、まず予告編を観て気持ちを高めたいあなた!
 そんなあなたのために、「ウォーターボーイズ」の特報・予告編・テレビCMをディスク1に収録してあります。この放送室風の画面で、観たいものを選んでください!
 さて、この楽しいメニュー画面をアニメート/デザインしてくれたのは、DVD制作会社メモリーテックのデザイナー工藤伸一郎氏・渡辺将史氏・栗原友和氏。工藤氏には他にも「ミラクル・ぺティント」や「水の旅人」といった、僕がディレクターを務めたDVDに参加してもらっています

 
  矢口監督らスタッフの方々と作ったラフをベースに、工藤氏たちは年末年始にず〜っとこのアニメーションを作ってくれていました。また、完成直前にはそれこそ会社に寝袋を持ち込んで、24時間臨戦態勢で連日連夜デザイン作業を進めてくれたんです。
 デザイナー3氏→僕がラフをチェック→矢口監督・フジテレビ関口氏のチェック→修正案をデザイナーにフィードバックという流れで、山ほどダメ出しをいただきながらも、最終的には素晴らしいものができあがったのでした・・・皆さんありがとうございました!m(_ _)m

 ということで今回はディスク1=シンクロディスクをご紹介しました。  本編のディスクからこのテンションですから・・・特典映像の「文化祭ディスク」は、はたしてどんなスゴイことになっていることやら・・・!?

   では、次回をお楽しみに (^^)/~~~!
 
 
  
 
 
 
 
製作 フジテレビジョン・アルタミラピクチャーズ・東宝・電通
監督/脚本 矢口史靖

(C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通