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【ティーチイン・4/4】
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矢口:はい、しんみりしちゃいましたね。そういうわけでして、もう閉めに入っちゃっているんですね。 荒木:いや、そういうわけでして、矢口さんの、今日はもうそろそろ時間が、なんですが、従来とは違う非常に多くの男性ファンが来ていただきまして。 矢口:純粋に映画を楽しみたいという方が、来ていただけてうれしいです。 荒木:矢口さんともっともっとお話したいことがあると思うんですが、どうぞ、あと何人か大丈夫だと思いますんで、じゃあ、そちらにマイクを回します。 Q(男性):お久しぶりです。 矢口:えー?【笑】 Q:『ウォーターボーイズ』の、3日ぐらいなんですけど、静岡のほうにちょっと手伝いに行った者なんですが、造形大出身の、覚えていますか? 矢口:あー、あれ?そんな丸ボーズにして…、なんか失敗したんですか? Q:いや、気分転換でちょっとやってみたんですが。感想なんですが、非常に、すごくおもしろくて、少しでも現場にいられたことが僕にとってすごく勉強になったし、すごくよかったと思います。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。【笑】 矢口:サビシイな。映画の現場は、今どこか? Q:この間、3月、4月ぐらいに塩田監督の『害虫』のメイキングの撮影をちょっとやらせていただいたんですが、それぐらいです。 矢口:そしたらまた、現場で会うこともありましょう。 Q:そうですね、いつかお会いできるのを楽しみに。 矢口:だから、また会いましょう。【笑】 |
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荒木:そちらの女性を…。 R(女性):こんにちは。とっても楽しい映画でした。シンクロをしていた人たちがとっても楽しかったんですが、どういう基準で選ばれたんですか? 矢口:オーディションです。で、通常のオーディションは役者さんに来てもらって台詞を読んでもらって雰囲気が合えばまた後日来てもらったりして厳選していくという形なんですが、今回は全然違って、いきなり水泳から入りました。第1次オーディション「プール集合!」ってヤツでして、水泳実力ランキングみたいなのをつけて、そのあと、演技プラスアルファ、水着審査も大変苦痛だったんですけれどもやりまして。で、その泳力と、それから演技してみて、どれだけおもしろいことができるかということと、やっぱり全員最後は競泳パンツということになるので、カッコイイからだを持っているかどうかということが審査対象でした。で、水着審査だけちょっと特殊でして、ふだんは来てもらわないような全然、部外者の女性にも来てもらって、裸を鋭い目で見てもらおうと、女性審査員というのが、その時だけいたんですね。「来てね」と言うと必ず来てくれて、さすがに男の水着審査というのは見たことがないらしくて、すごく喜んで来てくれました。おもしろかったのは、男の僕らスタッフが見ると、こいつのどこがいいんだということで「ペケね」と、バツ付けてたのが、女性のスタッフは全員マル付けたりとか、そういうギャップが激しくて、その女性の視点を絶対に無駄にしちゃいかんというか、どっちが正しいかというと、きっとこれを観る女性のお客さんの視点のほうが正しかろうということで、結構比重が大きかった。へんてこなオーディションでした。…もうちょっとですか? R:ありがとうございました。 |
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荒木:えー、じゃあ、いちばん前の方。 S(男性):すごくおもしろかったです。監督のファンです。 矢口:ありがとうございます。 S:で、次回作について、聞きたいんですが。 矢口:早いですね。まだ具体的にこれとは決っておりません。ネタはいくつか考えておるんですが、ここで発表したりして、あのネタいつやるんだみたいに文句を言われるといやなので教えません。 S:ちょっとぐらいお願いします。【笑】 矢口:ちょっとぐらいですか。うーん。多分なんですが、ごくごく近く見れるのは、桜木女子三羽ガラスの短編を作りたいと思っています。それはやります。たぶん、いや絶対!…たぶんと言うな!! S:期待しています。 矢口:はい、期待してください。 荒木:そろそろ時間なので締めたいんですが。 矢口:一言いいですか? 荒木:はい。 矢口:あのー、ぜひですね、今日観ておもしろいなーと思ったら、友達に薦めてください。で、9月、ちょっと先なんですが、公開したときに、もう一回観たいなという気持ちになりましたら、ぜひもう一度、友達もなるべく大勢誘って見てくださるとうれしいです。それから、ホームページもあるということなので、感想なども書いてもらえるとスタッフ一同、楽しいかなと思います。ホームページもぜひ観てください。 荒木:ホームページに感想も書き込めるんですか? 矢口:チラシになんかアドレスが書いてあるそうです。 荒木:じゃあ、今日の感想もすぐに書いて…。 矢口:あの、いいことだけ書いてください。【笑】 |
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荒木:『ウォーターボーイズ』ですけれども、このあと、国内のみならず、海外いろいろ回っていくと思うんですけれども、先のカンヌ国際映画祭でですね、マーケットという普通の上映以外に映画の売り買いのシステムがあるんですけれども、そこに『ウォーターボーイズ』が初めてお目見えしたんですけれども、もう、マーケット史上初の入りきれない人の山で、みんな『ウォーターボーイズ』を買おうとしているんですね。やっぱり今、純粋に笑える映画が本当に少ない。で、映画祭でかなりシリアスな映画、くだらん映画が多い中で、みんな笑いを求めているということを実感するような。マーケットが人であふれるというようなことはあまりないんですが、毎回30人ぐらいの人が入ってくれて、もう世界的にもうすでに好評で。 矢口:あのカンヌで? 荒木:ええ、あのカンヌで。PUFFYが世界的に人気があるんだなっていうのを実感したのは、いろんな映画祭から「あのPUFFYの曲の映画」。 矢口:PUFFYって有名なんですか? 荒木:PUFFYってすごい人気あるんですよ。 矢口:ああ、そうなんですか。 荒木:という、まさにインターナショナルな矢口監督。それを最初から見守っている日本のファンの方に、これからもぜひ矢口さんの作品を永遠に見続けていただいて、子々孫々、【笑】見続けていただければうれしいと思います。あの、映画祭、今日はこれが最終なんですが、明日はコンペティションの表彰式があります。それは先ほど話にも出ていましたが、矢口さんはちょうど10年前、91年にグランプリを撮ったコンペなんですが。…はじめて『雨女』で。 矢口:90年だよ。 荒木:あ、ごめんなさい。90年にグランプリを取ったコンペなんですが、明日きっと、また、また10年後の矢口さんのような監督が生まれると思いますので、皆さん、ぜひ次から次に登場する若い監督の作品も映画祭という場所のみならず、映画館でも通っていただけると本当にうれしいと思います。映画っていうのは、本当に、お客さんに観られて初めて完成する、作っただけではまだ未完成なものですから、こうやっていち早く足を運んでくださるお客様がいることで成り立ってますので、よろしく今後とも。私がくどくど言ってもなんですが、本当に映画を見続けていただけるとうれしいと思います。今日は長い時間、本当にありがとうございました。【拍手】 |
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監督/脚本 矢口史靖 (C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通 |