新藤兼人賞・SARVH賞授賞式が行われました！

12月7日、東京會館にて新藤兼人賞・SARVH賞2012の授賞式が行われました。

新藤兼人賞金賞は「その夜の侍」赤堀雅秋監督、銀賞は「ヘルタースケルター」蜷川実花監督が受賞されました。

「自主制作映画の経験もなく、全く初めての映画製作で、未開の地に真っ裸で飛び込んだ気持ちでした。でも原住民の皆さんが優しく迎えてくれました」

と赤堀監督。作品の荒々しい雰囲気が全く見当たらない温厚な印象の監督でした。

「去年の今頃は映画の準備に追われていました。自分のやりたいと思ったこと、表現したいことに疑問も持たず、突っ走ってきました。自分に素直に突き進むことが仕事だと思って、これからも作品を作っていきます」

蜷川監督は、パワフルに今後の展望も語られていました。

SARVH賞は、「踊る大捜査線　THE FINAL 新たなる希望」「テルマエ・ロマエ」「BRAVE HEARTS 海猿」「ロボジー」「ライアーゲーム　−再生−」「終の信託」「任侠ヘルパー」「JAPAN IN A DAY」と日本映画界を彩ってきた作品のプロデューサー亀山千広さんでした。 「テレビと違って、映画は一人一人の観客の顔が見える。それが励ましでもあり、向上心にもつながりました。これからも一人でも多くの方に納得して頂ける作品を作りたいと思います。賞金は今現場で頑張っているスタッフの差し入れに！」とおっしゃっていました。

昨年までは、新藤兼人監督もご出席され、ユーモアたっぷりのコメントで会場を湧かせてくださったのですが、今年はそういった意味でちょっぴり寂しい授賞式でした。けれど、新藤監督の「凄い映画を作らなきゃいけない。やりたい映画を作らなきゃいけない」という精神を受け継ぐ監督・製作者が、これからもどんどん現れるはずです！

改めて新藤兼人監督のご冥福をお祈り致します。