【ティーチイン・1/4】

荒木:「第23回ぴあフィルムフェスティバル」の最後の最後を飾る『ウォーターボーイズ』、笑いの中で映画祭の幕を閉じられて本当にうれしく思います。私、この映画祭のディレクターで荒木と申します。今日は、矢口監督とのこの後のお話の進行を務めさせていただきます。今回は、ジャパン・プレミアということで、皆さんがこの映画の初めてのお客様です。いろいろ、監督に聞きたいこと、十分な時間を取ってお話ししたいと思いますので、どんどん、質問、感想を伝えていただきたいと思います。それでは、さっそく矢口監督を再びお呼びします。矢口さんどうぞ。【拍手】矢口さん、完成おめでとうございます。
矢口:ありがとうございます。と言っても、完成したのはもう今年の頭でございまして、早く公開したいものです。あー、みんな、にこにこしてくれていますね。ありがとうございます。
荒木:と言っても、公開はもう9月に、目前に迫っていますね。
矢口:はい。
荒木:東宝系全国公開ということで、今日ご覧になった皆さんが、全国津々浦々のお友達に、一人100人ぐらい、おもしろかったということを伝えていただければ。
矢口:ええ、もう、そんな100人と言わず、そんなに友達がいる人がいるかどうかわからないですけど、親類、縁者、お友達に、限りなく「『ウォーターボーイズ』見てね」という輪を広げていただけるとうれしいです。なんて、水を汲みながら言っちゃいけないですね。
荒木:では、どんどん質問を、手を挙げてください。はい、どうぞ。
 
A(男性):私はね、静岡県で相良、焼津、すべてロケのところを今、見せていただきましたが、どこがどこだかわからんですね。監督、うまく編集してあるわけですよ。
矢口:相良の方ですか?
A:いや、違います。静岡県浜松。それでですね、静岡県浜松出身の女優が出ておりました。鈴木砂羽(さわ)。
矢口:ああ、砂羽ちゃん。
A:そうです。あれを、そうです。【笑】それで、浜松の人も鈴木砂羽ならみんな応援しているんですよ。だから、もっと出てもらいたいと。でもなかなか出んのですよ。監督、よく拾ってくれてありがとう。【笑】それからですね、まず、感想を申し上げます。学生の青春もので、まあまあの最初があれでしたが、ラストのあれがいちばん盛り上がりましたよ。あれ、やっぱり、監督がうまく締めましたね。
矢口:あ、ありがとうございます。
A:それでね、ちょっと聞きたいんですが、あの水泳の中にいるのは、俳優はともかくとして、相当、プロが入っているような気がするんですが、教えてください。私も水泳の選手でしたから、わかります。

矢口:ああ、そうなんですか。プロが入っていると、やっぱ、見抜けますか!?
A:見抜けます。飛び込みとか、宙返りするところとかね、あの中に日本選手権取ってるのが、いますか?
矢口:ええと…、残念ながら、じつは全員、役者さんなんです。【笑】
A:全部?
矢口:ええ。
A:あの…、え? 出演したのが全部ですか?【爆笑】
矢口:ええとね、実を言いますと、オーディションで全員選びまして、一人だけ本当に川越高校を卒業した男の子が混ざって、演技プラスアルファ、実際のシンクロをみんなに教える役目をしてもらったりして、一人だけ、そういう、水泳を基本的に部活動でやっていたという子が入っているんですけど、それ以外は全員、役者さんの中からオーディションで選びまして、1ヵ月合宿で特訓をしまして…。
A:どこで合宿したんです?【笑】
矢口:残念ながら、それは相良じゃないんですが…。
A:ああ、それはわかる!
矢口:あ、わかります?
A:はい。
矢口:あれはどこでしたっけ。館山の…。
A:千葉ですね?【爆笑】
矢口:そうです。館山のどこだったか…。
A:いや、わかりました、結構ですよ。【爆笑】
矢口:いいですか?
A:いいですよ、ありがとうございました。まあ、ひとつ、がんばってください。【笑】
矢口:あ、はい、ありがとうございます。
 
荒木:どうぞ、質問を続けてください。じゃあ、そちらの男性に回してください。
B(男性):どうも、素晴らしい作品でした。僕、川越高校のOBで。
矢口:そうですか、あらー。
B:水泳部の方と…、水泳部じゃないんですが。
矢口:…じゃないんですね?
B:水泳部の、出ていた高鷹君、あと、エンディングクレジットで出ていた氏家君だとか、畠山君だとかも知り合いで。
矢口:友達ですか。
B:ああ、友達ですね。
矢口:受験はどうだったんでしょうか。
B:畠山君、今、二浪中です。
矢口:そうか…。
B:まあ、当然の結果といえば、まあ。【笑】
矢口:まあ、それは置いといて。スイマセン。
B:それで、僕は水泳部のとなりが部室で、文化祭に向けて一応僕たちも練習していて、僕たちが帰る時間になっても水泳部の方々は練習していて、毎日見ていると、どんどんうまくなっていくのがわかって、とても素晴らしいんですよ。そんな感じで、見に来てほしいんですけど(笑)。それは関係ないんですが、なんか僕たちの仲間ががんばっているという意識がすごい見えていたんですが、それがもう、完璧に再現されているというか。なんか、青春を、あの素晴らしい輪の外側で味わった僕が言っているくらい、若者の“青い春”を、再現し尽くした矢口監督のファンでいてよかったなと僕は本当に心から思う次第で。もう、地元に帰ったら、「いや、矢口さんはすごい」と言って回って、現役生も含めて、OBも全員行くように仕向けますんで。
矢口:言いふらしてください。お願いします。
B:本当に素晴らしい作品で、楽しい時間をありがとうございました。
 
荒木:はい、どうぞ、じゃあこちらの前のほうの女性。
C(女性):えーと、映画の中の学生さんたちはすごく充実している感じがしたんですが、矢口監督の高校時代は楽しかったですか?
矢口:いや。
C:あの学生さんたちと同じような充実した…。
矢口:いや、あんなに充実してないですよ。え? したことありますか?みんな。なかなかあそこまで充実できないと思うんですね。でまあ、その反動というか、悔しさが、あったのかな?…かも知れないんですが、これでもかというくらい充実させたくて、こんなふうになっちゃったと思います。
C:私も、そうなんで。
矢口:え、何ですか? あなたも…。
C:高校時代があんまり…、あれだったので。私もあまり、たいしたことなくて、フフ。
矢口:フフンって。【笑】がんばってください。
C:はい、がんばります。
 
荒木:じゃあ、真ん中の方にマイクを回してください。
D(女性):あ、スイマセン。よろしくお願いします。
矢口:よろしくお願いします。
D:あたし、いま高校生で、あのー、青春するために、文化祭で映画作るんですよ。
矢口:おー。
D:
それで、矢口監督に影響されて、『ONE PIECE』を作るんですけど、それで、おもしろくするコツというか、なんか、全然つまんなくてもなんか楽しんでもらえるコツというか、何でもいいんで教えてもらえませんか?
矢口:はい。教えたいです。教えたいのは山々です。が、『ONE PIECE』というのが全然わかんない人がいるでしょうか。説明した方がいいでしょうか、ちょっとだけ。あの、自主制作で僕がふだんビデオで撮っている、ビデオの短編シリーズがありまして、それのことですね。洋服とは全然関係ないですよね?コツですか?
荒木:その『ONE PIECE』はDVDも発売中でございますので。
矢口:あ、ありがとうございます。DVDのハードを持っていない方は、どっか電器屋さんとかに持っていって観てください。ツタヤでもレンタル中です。いいですか?
 本題に入って。コツはですね、なんでしょうね。ふだんからいっしょに楽しく遊んでる仲間と撮ると、その空気感が出ます。それがいちばん簡単な方法。あとは、アイディア次第ですね。『ONE PIECE』って、ビデオカメラを固定して、そこから映るこういう視覚の中だけでドラマを作ってワンシーン・ワンカット、一話完結という作り方なので、編集機とか込み入った機材を一つも使わずに映画が作れる手法なんですよ。僕らも、本当にほとんどお金をかけずに作っているので、もう、持ち寄った材料と身の回りの友達と、身の回りの場所だけで撮っているので、お金は全然かかっていませんね。でも、それでも一生懸命にアイディアをおもしろく練り込めば、大変にいい出来に仕上がるので、そこは本当にアイディア次第でございます。いっしょうけんめい、がんばって作ってください。
D:はい、がんばってみます。ありがとうございます。
 
荒木:どうぞ、そちらの方にマイクを回してください。
E(男性):ずっと笑いっぱなしでした。もう一回高校生やりたいなと思います、いいですね、高校生の方、もう一回やりたいですよ。
矢口:ありがとうございます。
E:最後の演技のシーンで、ベンチャーズとか、フィンガー5とか、PUFFYとかかかってたと思うんですが、音楽を選ばれる際のエピソードとかあったら教えてください。
矢口:はい。まあ、なんでこういう選曲になったかと申しますと、いちばん新しくてPUFFYの『愛のしるし』なんですね。で、まず、たとえばですよ、『おっととっと夏だぜ!』みたいなのをですよ、そういう曲が発売されるらしいというウワサを聞きつけて、この映画でたとえば使ったとしましょう。だけどこの映画が公開されるのは、もう、9月なわけですよ。そうすると、9月に映画が公開されたときに観た人は、「『おっととっと夏だぜ!』、古ぃー」と思われては困るので、なるべく、新しいとしてももうスタンダードに誰が聞いても聞き覚えのある口ずさめるぐらいの曲にしないといかんでしょうというところから、いちばん新しくてPUFFY、それからどんどん過去にさかのぼってはいくんですが、誰もが聞いたことがある、リズムに乗れる曲をということで、こういう選曲になりました。タイトル知らなくても聞いたことがあるという曲ばかりにしたつもりなので、多分、何だこりゃという人はいないと思うんです。そんな感じです。
E:ありがとうございました。
 
荒木:どうもありがとうございます。じゃあ、どうぞ、続けてください。
矢口:質問を。なんか、わかりやす過ぎて聞くことないんじゃないか、という気がするんですが。【笑】
F(男性):あ、とっても素晴らしい作品をありがとうございます。
矢口:いいえ。
F:あの映画料金高いんですけど、それに見合うぐらいの映画だと思います。
矢口:今日、いくらぐらいですか?
F:1,300円だったんですけど。
矢口:ああ。
F:それでも安いんですけど。
矢口:普通のよりはね。
F:はい。で、竹中さんが、妙に変な動きをしてたんですけど、それはやっぱりアドリブなんでしょうか。
矢口:そうですね。【笑】まあ、それもありますが、あのイルカ調教師が、なんでシンクロをやる連中に興味を持って、教えちゃうハメになりますが、ああいう方向に行ってしまうのかというと、やっぱり、変人プラスアルファ、エンターテインメントが好きだと。なんか自分から表現してやりたいという内なるエネルギーを常に持っているので、魚たちがたくさん死んでいるプールで、あんなひどいことをされたにもかかわらず、シンクロやると聞くと、「え?何それ、何やるの?」って興味深く聞いちゃったりとか、連中が練習している合間にああいう変な動きをしたりする。あとシャチの上でへんてこな踊り、動きをしたりしますが、ショーの一部として自分でずっとやっているから、それが身についてしまっているという両方の意味があって、それでああいう変な動きを。変な動きじゃなくて、なんかダンスはさせたいとは思っていたんですが、ああなるとは思ってなかったです。
F:ありがとうございます。
 
荒木:はい、そちらの男性にマイクを回してください。
G(男性):楽しませていただきました。どうもありがとうございました。
矢口:ありがとうございます。
G:質問なんですが、主人公の友達で、たとえば、休みのときにエアロビクスをやってムキムキになっている高校生ですとか、あとは、アフロヘアで髪の毛が燃えてしまう人ですとか、いろいろ多種多様でおもしろい人が出てきたんですが、そのような方々は監督御自身のお友達ですとか、そういう身の回りのエピソードを元にして作られているのか、それとも監督の頭の中でできてきたアイディアなのか、どのようなかたちでおもしろいエピソードを作られていくのかを聞かせていただきたいんですが。
矢口:あんな友達いるわけないですよ。【笑】まあ、ほとんど創作ですよ。うーん、お芝居。あれ? なんか、ほかに答えようがあるかな?
荒木:脚本はどんなふうに書いているんですか? 一人でずーっと書いていくんですか? それとも、たとえば、登場人物のエピソードを誰かと話しながら書いていくとか。
矢口:えーとね、基本的にはもう自分でワーっと書いて、打ち合わせに持ってって、「もうちょっと何とかしてよ」って言われると、「うーん、もうちょっと何とかしなきゃ」って書いて、この繰り返しがあったんですが、一人だけね、早乙女君というちょっとフェミニンなやつがいますが、彼は最初、ストーリーの中にはいなかったんですね。で、鈴木卓爾というお友達がいるんですが、そいつに途中の段階で読ませてみたら、「男子校だろ?シンクロだろ?…じゃあ、いなきゃおかしいじゃん」っていうことを言われたんですよ。で、まあ、それがきっかけで、「ええっ?それって、だけど…」と思いつつも書いてったらどんどんおもしろくなってしまったので、最終的に早乙女というキャラクターも加わってああいう5人組になったんです。でも、身近にはいないですね、誰も。鈴木ぐらいですよ。ええ、いるのは。
G:…あんまり、友達にしたくない。
矢口:あのへなちょこさ加減だけは、自分を投影してます。
G:わかりました。ありがとうございます。
 
荒木:はい、どうぞ。その前の方に回してください。
H(男性):えーと、すごいおもしろい作品だったんですけど、大学時代からずっとこういうエンターテインメントみたいな作品を撮ってたんですか?
矢口:違います。【会場から「えッ!」の声】
H:なんかウワサで、実験映像みたいなのを撮ってたって聞いたことがあるんですが。
矢口:はい、撮ってました。
H:実験映像から、いきなりエンターテインメントに変わったというきっかけは何かあるんですか?
矢口:えーとですね。大学時代に、思いっきりどっぷり実験映画に浸かっていたんですが、自分でも作ってました。だけど、限界を感じました、自分の中で。実験映画の、なんだろうな、他の人が誰もやっていないことを探していくということが、とてもクリエイティブな作業ではないような気がしてしまって。で、話すと長―くなってしまうので話しませんが、劇映画はやっぱり底無しなんですよ。ストーリーを紡いでいって、いろんな映画的技法や手法を使って、それをお客さんに見せる。見せると、思いっきり…その、キャメラという機械を使って役者さんに与えた、せりふをしゃべらせた人物たちを映像に映して、何だかわけのわかんない編集という作業まで入って、さっきまで顔のアップだった人が次のカットになると全身入って引きになっているとか、犬の次に人になっているとか、実際人間の目で見てそうやってブツブツに切れてないはずのものが映画だと編集して、いくらでもウソがつけるわけですね。だけど、そんな大ウソがお客さんの心に響いちゃっているという不思議な現象がとてもおもしろく感じられて、で、劇映画のほうになりました。『雨女』っていうPFFでグランプリを取らせていただいた作品があるんですが、その『雨女』がちょうど両方混ざっている感じです。実験とドラマを紡いでいくというのが混ぜこぜでへんてこな作品なんですが、そこがちょうど境目みたいな感じです。
H:どうも、ありがとうございました。
 
荒木:じゃあ、この前の方。
I(男性):あ、すいません。
矢口:はい、すいません。【笑】
I:最後のシンクロのシーンは、すごい感動したんですけども、監督の初めの思い描いた構想と、だんだん出来上がっていく過程で、最終的にあのようなかたちになって、その過程でどのような感想をお持ちになりましたか?
矢口:え? 何を言っているんですか?【笑】…過程って言っていいました? 出来上がって…。
I:出来上がって、あの、生で見て、その時点でどのような感想をお持ちになりましたか?
矢口:生で見て?
I:生でって言うか、現場で。
矢口:現場で見たのと、出来あがった映画との差ですか?
I:はい。
矢口:ないですね。
I:あ、そうですか。
矢口:そこでの差はないんですけど、脚本書いているときと、出来上がった映画との差っていうのは大きいですね。
I:それで、実際に観て、どうでした?
矢口:おもしろかったです。【笑】
I:ああ。おもしろかった?
矢口:といいますか、このシナリオ、まあ、僕が全部書いたんですけれども、最後のシンクロのシーンというのは実際には文字は半ページほどしか書いていなくて、空手部がなんか組み手をやるとか、飛び込むとか、パンツが脱げちゃってどうしようーとか、で、フィナーレをやって終わる、ぐらいの情報しか書いていないわけです。だから、実際、出演してもらう方、スタッフには全員シナリオを配って読むんですけど、出来上がりがまったくわからないと、みんなやっぱり思っていました。シンクロのシーンが。ずっと、ストーリー、ストーリー、ストーリーって来て、最後の最後はシンクロだけドバッとこう10分近くあるわけですよね。だけど、その10分近くのシーンが、シナリオ上では半ページしかない。だから、今日この上映をするまでにというか、西田尚美さんにも観てもらったんですけど、全然こういう映画になるなんて、誰も、その最後のシーンがこうなるとは誰も思ってなかったはずで、僕自身もわからなかったですね。シナリオ書き終わっても、彼らの合宿は続いていたわけで、最後のシンクロは、いろんな編集とか、撮影とか、いろんなあちこちの角度から撮るにしても、まるまる頭からケツまで通しでできるようにしておいてというふうにしていましたので、その完成度がどこまで来るのかは未知数だったので、まあ、私自身とてもびっくりしました。この最後のシンクロが、適当にね、たとえば吹き替えを使って、シンクロとか水泳の上手な人を連れてくるとか、編集でごまかしちゃうとか、ブルーバックで合成しちゃうとか、したりしたら、こうはならなかったと思うんです。本当に連中28人のウォーターボーイズが過酷な練習に耐えてくれたからこそ、ラストでぐっとこれる作品にできたと思います。本当に僕自身もびっくりしております。
I:ああ、ありがとうございます。
矢口:あ? 違うんですか?
I:もう、そのとおりで。【笑】
矢口:ええっ?(笑い)
I:これからも、そういう生の人間のエネルギーみたいなものにこだわって、作られるわけですか?
矢口:…えっ?【笑】いや、あの、今回の作品はそうでした。はい。もう、最初から、男子のシンクロのシーンがあると決った企画なので、それはもう最後の最後に持ってこようと。エピローグとか、そういう面倒くさいことは一切なしで、演技を丸々ガバッとし終わったら、そこでエンディングに入りたかったんですね。なので、僕はずっといわゆるストーリーでお話を紡いでくる、へんてこな事件を起こすということばっかりで作ってきたんですが、今回はこういう肉体を使ってすごいことを見せる、まあ、直接見てもすごいかもしれないけれども、せっかくムービーっちゅうぐらいで、動きのある、人の動きを作り、映すことで、自分で作っててもそうだったんですけど、こういう今まで味わったことがない高揚感みたいなものが映画を見終わったときに自分にもあったので、ああ、こういうのもできるんだという発見は自分でもありました。けれど、それを、ずっと作り続けたいということではありません。
I:ありがとうございました。勉強になりました。
矢口:…えっ?【笑】大丈夫?いいですか?
I:はい。
 
 
※本文中の写真はイメージです。写真の質問者と本文の質問内容は、必ずしも合致していません。
 
 
 
 
 
 
製作 フジテレビジョン・アルタミラピクチャーズ・東宝・電通
監督/脚本 矢口史靖

(C)2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通